ITデザイナーや医師らで

病院・医療コンサルプロデュースを展開


株式会社シーデーエル http://www.cdl.jp/
[本   社] 富山県高岡市下伏間江331
[事業内容] IT事業、環境デザイン事業
[設   立] 1994年4月
[ 資 本 金 ] 3,000万円
[ 代 表 者 ] 松原 吉隆

自治体のインターネットシステムやECモール(電子商店街)、各種のソフト開発など多岐にわたるIT関連事業、さらには環境デザイン周辺事業を通じて、今までにない視点で地域の活性化を支援してきたシーデーエル。同社ではこれから地域に必要とされる、病院・医療コンサルタントプロデュース事業に進出する。


経費を抑えるだけではなく来院増加を図る手法


いま、病院や診療所を含む医療機関は、病院の老朽化による建て替え、自治体病院の統併合や民営化の要望、カルテの開示要請やIT化推進による電子カルテシステムの導入促進など、複雑で高度な課題を抱え、まさに待ったなしの改革が必要といわれている。


しかも赤字経営体制から脱却しなければ、自治体や民間の病院も厳しい経営環境の中で生き残ってはいけない。「これまでの病院コンサルティングは、経営分析や業務分析をして改善提案をしてお


り、決算書などの経費を抑えて黒字化を図ることが主な目的だった」と同社の松原社長は語る。


同社では従来のコンサルティングに加え、医師、看護婦、薬剤師、臨床検査技師らの医療スタッフとITデザイナーを取り込んだ収益改善の専門コンサルティングチームを構成して、来院の増加を目的として実施策を行う。病院や医療現場でのヒアリング、人材、地域特性などを調査して、改善化できるまでサポートしていくという。


「自治体の病院はそこで暮らす人々の税金が投入されているわけです。赤字になるということは、その税金が生かされないことになります。病院が健全に、つまり黒字化になることは、ある意味ではその地域も健全になれるのです」と松原社長は強調する。単に病院の黒字化を図ることだけがこの事業の最終目的ではないようだ。


ITとリアルが融合したシステムの開発

「ITは実体のないものです。ソフトと同じようにあくまでも何かを達成するための手段なのです。ITを利用して現実(リアル)の製品やサービスが良くなったり改善されないと意味がないのです。いうなればITとリアルの融合が重要なのです」(松原社長)。その一例が、診療にバイオメディカル3次元CG(コンピュータグラフィックス)を導入することであろう。これにより、来院の検査データをCG画像として再現し、病気の治療方法や手術方法などを分かりやすく説明していけるクリティカルパス及びインフォームド・コンセントシステム、また電子カルテシステムのシェーマとして提供できるよう開発するという。


この他、従来の1/10のコストで導入できる電子カルテのデータベースシステム開発(プロトタイプ手法による開発:病院にあったシステムの提供)や業務システム運用管理の請負代行(ASP)サービスを代行する。すでに北陸、首都圏をはじめ全国の自治体及び民間病院などから引き合いがある。現在、東京のコンサルタントと病院・医療コンサルの新会社設立を準備中で、全国展開を図っていく。


「病院・医療コンサルは裾野の広い21世紀型ビジネスです。ITとリアルを融合させる発想で事業を進めれば、やがて若者の雇用機会が生まれます。それはひいては地域経済の活性化にも結びつくはずです」と話す松原社長の言葉通り、この病院・医療コンサルプロデュース事業は産官学交流をも促し、同社がこれまで手がけてきたこれまでの事業と同様に、地域を活性化していく一環であることがうかがえる。


※ クリニカルパス(治療目標を設定し、経過日数ごとの診療・看護などの作業工程表)
※ インフォームド・コンセント(医師から十分な説明を受けた上での来院の同意)
※ シェーマ(電子カルテで用いられる描画)